キュブラー ヌシャテル【家飲みレビュー】

日本のウイスキーでいうところの山崎みたいなお酒

目次

スペック

解禁後公認第1号のスイスアブサン

アブサンに関するポッドキャストのエピソードを大量に作ったので説明したいことが腐るほどあるのですが、面倒くさいので輸入元の資料に書かれている文言を見てみましょう

アブサンは、かつてオスカー・ワイルドが、爽やかな香味と透き通る緑色から【緑の妖精 The Green Fairy/La Fee Verte】と呼んだように、当時の多くの芸術家達を虜にしました。
その後、原料であるニガヨモギのツヨンに関する風評により、アブサン発祥の地スイスは、1910年10月7日、住民投票で製造・販売を全面禁止としました。
しかし、2005年3月1日、それが誤審であった事を全面的に認め、アブサンの公式解禁を全世界に向けて発表し、大きな反響を呼びました。
このリーダーシップを執ったのがキュブラー社で、2005年の解禁後 スイス国内で正式販売された第1号アブサンとなりました。

輸入元:オザキトレーディングの資料https://ozakitrading.com/products-2/liqueur/kubler/neuchatel-2/

つまり僕が何を言いたいかというとアブサンの禁止には様々な関係者の思惑があり、間違った情報が流された結果禁止になってしまったということです。

アブサンが大流行した時代はきちんとした製法で作っても到底賄えきれない需要が生まれたため、いまでは劇物に指定されているような化学薬品をぶち込んだ大量の偽アブサンが作られました。
その偽アブサンが人体に大きな影響を及ぼす酷い代物であったために社会問題となったのですが、規制されたのは偽アブサンではなく偽アブサンを含むすべてのアブサン。
しかもその理由は偽アブサンの危険性ではなくアブサンに使われているニガヨモギの精油部分に含まれる「ツヨン」のせいにされてしまったのです。
このツヨンには幻覚作用が含まれていますが、生の状態で短時間に大量摂取しない限り問題のない成分。
にもかかわらずツヨンのせいにされアブサンは禁止になってしまいました。
これこそ輸入元の資料に書かれている「風評」ではないでしょうか。

他のアブサンの歴史に関する話についてはポッドキャストにて投稿しておりますので、クソ暇なときにでも聞いてみてください。

こんな長い文章が載ってるボトル見たことない

個人的な感想

香り


ストレートグラスに注いで香りを嗅ぐと、芋焼酎っぽい香りが先行していて正直ハーブの香りは全くしません。
恐らくベーススピリッツの香りがまだ蓋をしているのだと思われますが、もしかするとニガヨモギの風味なのかも。
スイスの透明アブサンはこのパターンが多いのでこれは予想外ではありません。

水で薄めるとベーススピリッツの香りが薄まると思いましたが、そうでもない。
ほんの少しハーブの雰囲気とアネトール由来の甘い香りが強まりました。

味

まずはストレートで。
芋焼酎感は香りほどではなく、アニスやフェンネルが持つアネトール由来の甘みとアルコールの辛みが丁度良いバランスで感じられます。
度数は53%ですが、アルコールアタックは53%のお酒とは思えない。
基本的に透明アブサンは度数ほどのアルコールアタックを感じませんが、これもそうです。
ストレートでも普通に飲めますが辛みが強いので、水で割ってみましょう。

見た目だけではアブサンと判別できないでしょう



水で割ると当然白濁します。
やっぱりアブサンは水で薄めるのが一番うまいのかなぁ?
ベーススピリッツ由来の丸い甘みとハーブ由来の爽快感のある甘みが、良いバランスで口の中に広がります。
ただそこまでハーバルな感じではないですし、アニスの味もリカールのほうが強い気がします。

白くなるのが神秘的ですよねぇ


一応炭酸でも割ってみます。
水割りとほぼ変わりません。
同じアニス酒でもリカールは水割りと炭酸割りでかなり味が変わりましたが、これはほぼ変わらず。
少し柑橘系の皮っぽい雰囲気が強めに出てきましたが、劇的には変わりません。
これはどう飲んでも美味しいやつ。
輸入元の資料にはロックでもうまいと書かれてましたよ。

カルピスサワーの色です

まとめ

味香り共に辛口ですが、普通においしいです。
このちょっと謙虚な感じがいいんです。
滅茶苦茶ハーブの味がするわけでもないし、滅茶苦茶アルコールアタックが強いわけでもなければリカールほど癖が強い訳でもない。
アブサンってアニス酒なので人を選ぶイメージがあると思うんですけど、スイスの透明アブサンって辛口でドライなのでそこまで癖が強くないんですよ。
だから身構える必要が無くて、心穏やかにして飲むことが出来る。
その中でもキュブラーは、割ると少し柑橘系の雰囲気が出てくるかな?という感じ。
やっぱうまいなぁ。
アブサンってやばいやつが飲むお酒みたいなイメージ持たれてますけど、ただの地酒なんです。

透明アブサンって結構いい値段がするのですが、これとアルテミジアのクランディスティーヌはかなり安め。
スイスの透明アブサンを飲んだことのない方は、入門編としてこれを買ってみてはいかがでしょうか。

※火をつけるボヘミアンスタイルという飲み方は世界的に論外扱いされているのでやめましょう。

ノムラの好み度

ポッドキャスト「アルコールチューン」は以下よりどうぞ

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