日置 Hioki【家飲みレビュー】

ウイスキー系Youtuberさん達なぜこのボトルに触れない?

目次

スペック

無茶苦茶に美味いジャパニーズブレンデッド

ジャパニーズウイスキーってよくわからないですよね。

完全に個人的な話なんですけど僕がウイスキーにハマったタイミングってウイスキーブームとインバウンドの増加が重なったせいで、タンクに入った名も無きスコットランド産のバルクウイルキーをボトルにブチ込んで漢字の名前をラベルに貼った怪しいウイスキーが自称国産ウイスキーとして市場に紛れ込んでいた時期と重なるんです。
「ブレンドして地元の水で薄めました!」みたいな。
なのでなかなか手が出せないというか、確かな審美眼が無いとババを引いてしまうイメージが・・・

そういう所謂「インチキ国産ウイスキー」の中でも割と美味しいボトルがあるのは経験してるのですべてを否定するつもりはないんですけど、どうせなら完全に日本で作られたウイスキーを頂きたいですよね。

今回紹介する「日置」は、鹿児島県の西酒造が運営する御岳蒸留所のウイスキー。
ここはシェリー樽にこだわっていることで有名な蒸留所で、少し前にはシングルモルトもリリースしています。
今回はお手頃なブレンデッドですが味はどうでしょうか。

個人的な感想

香り

抜栓してボトルから香りを嗅いだ瞬間に思い出したのはエドラダワーの10年。
質の高いシェリー樽原酒の香りが強烈にやってきます。
シェリー樽に拘っている蒸溜所であることは以前から知っていたのですが、こんなに凄いのか。
ブレンデッドですがアルコールアタックは全くありません。
ほんの少しゴムっぽい感じがあって、甘い香りもやってきます。
安いブレンデッドスコッチにありがちなニュートラルスピリッツっぽい香りも殆ど感じず。

少し置いてみるとシェリー樽の雰囲気が薄くなった気がするんですけど、目をつぶって香りを嗅いだらブレンデッドとは分からないんじゃないでしょうか。
それくらい良い香りです。
シェリー樽の扱いが巧い蒸留所のウイスキーが好きな方は香りを嗅ぐとうっとりするはず。

ピートの雰囲気はあまりありません。
とにかくふわっと甘い香りが漂ってくる感じ。
個人的には大好きな香りです。

味

まずはストレートで頂きます。

あれ思ったより味が薄い。
飲み込んだ後にナッツとチョコっぽい雰囲気を感じます。
一瞬何かをローストしたような風味も。
香りから連想されるシェリー樽の勢いは全然なくて、すごく優しい味。
これ多分使われているグレーンウイスキーの質がすごく高いんじゃないでしょうか?
ブレンデッド特有の辛みが香りからも味からもほぼ感じられない。

抜栓して数時間たった後もう一度ストレートで飲むためにテイスティンググラスに入れたのですが、香りが結構違う。
シェリー樽の香味が結構抜けて、麦感と甘みのニュアンスが強くなりました。
あれこれメッチャ美味くね。

もちろんシングルモルトとかに比べると辛いですけど、個人的に思う自分好みのブレンデッドウイスキーってとにかく辛みが抑えられているかどうかなんです。
その点で言うと、このウイスキーの質は非常に高いと思います。
飲み込んだ後に感じるロースト感は何だろう?
全然ストレートで飲んでおいしいというか割る必要がないくらい美味いんですけど、公式がハイボールを推しているようなので一応やってみます。

このままでも全然美味しい

炭酸で割っていただきます。
フルーティーさが強くなってシェリー樽の若干雰囲気が飛んでいきました。
あと麦麦しさも少し強くなった気がする。
結構おいしいけど別にこれじゃなくても良いかなって感じですね。
食中酒としては全然悪くないと思います。
バスカー緑とかホワイドアンドマッカイの炭酸割りが好きな方は結構良いんじゃないでしょうか。
でもそれなら値段的にその二つで良いんですけれども・・・

 美味いんですけれども・・・

まとめ

個人的にはストレートが良いと思います。

炭酸割りも滅茶苦茶美味しいんですけど、ストレートでここまで辛味の無いブレンデッドってスコッチウイスキーを含めてもそんなに無いと思うんです。
シェリー樽とバーボン樽原酒を混ぜた美味いオフィシャルのシングルモルトウイスキー(例えばアベラワー12年)が好きな方はドストライクだと思う。
香りを嗅いだ時は「どうもシェリー樽原酒です!こんちわ!」みたいな雰囲気を感じたのですが、実際飲んでみるとそうでもなかったのでバランスが取れているのだと思います。
なのでどんな飲み方でも美味しく頂けるんじゃないでしょうか。
個人的にはストレートでガバガバ飲めちゃう。
4000円でストレートでガバガバ飲めるウイスキーって世界中見渡してもそこまで多く無いと思いますよ。

このウイスキーって全然紹介されてないですよね。
著名なウイスキー系Youtuberの方々もスルーされていて前から疑問だったのですが、入手ルートが限られているんでしょうか?
地元(西宮)の東鶴という酒屋で普通に売ってましたが・・・

もう一度買うといわれたらYesですね。
普通に美味しいし結構いろんな使い方が出来ると思うので、買っても損はしないと思います。
特にシェリー樽原酒のニュアンスが好きな方は試してみては。
4000円のブレンデッドでストレートでこの飲みやすさは全世界的に見てもそんなに無いはずです。

ただ使われているグレーンウイスキーの原酒が輸入したものなら、プロや経験値のある方の視点はかなり変わると思います。
HPを見た限り「熟成」としか書かれていなかったですし、自社蒸留だとしたらもう少し値が張るはず。
ラベルを見る限り全部日本で蒸留した原酒が使われているように見えますが、今の制度だと輸入したり他の蒸留所から購入した原酒を水で割って熟成すれば「国内製造」と記載出来たはず。
この辺りの話は現行の制度上の限界もあったりするので中々難しいですね。
買い手がどこで線を引くかだと思います。
でも無茶苦茶美味いんすよねぇ・・・こういうウイスキーってどう評価するべきなんだろう・・・

モルトは蒸留と書かれていますが、グレーン原酒は蒸留とは書かれていないんですよねぇ
ジャパニーズブレンデッドとは書いてあるけどどういうことなんだろう・・・



※この記事の投稿前後製造元に直接メールで問い合わせました。
「弊社は、創業1845年芋焼酎を造っており、2019年から御岳蒸留所を立ち上げ、ウイスキーづくりを始めました。
180年続く焼酎製造の技術を活かし、グレーンウイスキーは焼酎製造で使われている蒸留機を使用しております。
モルトウイスキーは、御岳蒸留所で発酵、蒸留、貯蔵、グレーンウイスキーは西酒造で発酵、蒸留、貯蔵。という全て、弊社でつくっております。そして、この2つをブレンドし、HIOKIは作られております。」

との事でした。

大変失礼致しました。
記事の投稿後に判明したので、修正部分に打消し線を施した上で残しています。
西酒造様問い合わせにご返答して頂きありがとうございました。


完全に自分の勉強不足でした。
というかボトルの表側よく見たら「Single Blended Japanese Whisky」って書いてますね。
大変申し訳ないです。


となると西酒造さんの製造技術は相当高いのではないでしょうか。
国内蒸留所のボトル全てを飲むほどの財力は無いのですが応援はしたいので、3つくらい応援する蒸留所を見つけてその蒸留所のボトルを重点的に飲んでいこうと思っています。
西酒造さんの今後の動きにも迫っていこうと思います。

抜栓後数日後に飲んでみると結構辛みが強くなってました。
でも質は高いと思いますし、値段を考えると一度試してみても損はないと思います。

ノムラの好み度

ポッドキャスト「アルコールチューン」は以下よりどうぞ

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管理人

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